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【新書】:『プレステ3はなぜ失敗したのか?』(多根清史/晋遊舎)感想

前回の続き。実際に手にとって読んでみた。
過去ログ/メモ:『プレステ3はなぜ失敗したのか?』(多根清史/晋遊舎)読まなくて現状と未来を考えてみる

わかりやすくPS3のつまづきを書いた新書だと思いました。叩きでもなく、中立的な見方で記述されているなぁと。タイトルのような過激さはない。

Amazon:プレステ3はなぜ失敗したのか? (晋遊舎ブラック新書 (002))(著)多根清史
プレステ3はなぜ失敗したのか? (晋遊舎ブラック新書/(著)多根清史 (002))

ソニー本社のカンパニー制度の導入、ソニー元社長でもあり元会長でもある出井氏の技術畑じゃない故の過ちというか、ハード戦略の空疎感。ソニーのブルーレイ普及の荷を背負わされたPS3の発売時期の遅れ、商品の初期段階の生産量などの失敗など描かれています。iPodに対抗すべくソニー製品の欠点。その音楽機体のアプリの問題点など、PS3だけに留まらず全体を見てのなるべくしてなったという経由が描かれています。新開発したCellの家電へと普及する前提がうまくいっていないこともばっさり。

意外とDSやWiiとの比較はほとんどない。PS3への提言が最後について書かれていて好きだからこその分析ともいえる。

また久夛良木SCE社長の数々の爆弾発言は載せてますけど、意外と叩いてなかった。っていうか最初タイトル見たときはてっきり中心にばっさりいくもんだと思っていた。
☆久夛良木SCE社長 語録の一部
七万は安すぎたかも(笑)
ゲーム機以上の価値を見い出してください

この本って実は久夛良木さんへ嫌な見方もしてしないし愛も少し感じたw ソニー内部への混乱というか連携のまずさが伝わってきた。ユーザーや他のソフト開発会社への使い勝手の悪さも十分に理解できる。

最後は提言というのか、これはなかなか興味深い。自社で魅力あるソフト開発などいろいろ手を打ち、新社長の元でふんばっていくことで活路を見出せみたいな…。
「PS3はこのまま負けて消え去るかもしれない。しかし全力を尽くした上での失敗は決して無駄ではないはずだ」
ニンテンドウ64やゲームキューブの失速から、現在のWiiやDSの成功に結びついたの事と関連性があるのかなぁと思いました。

とにかく新書だけあってページ数もそうないし(207ページあるけど)、内容もわかりやすく一気に読める書籍でした。
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